歯肉炎の外猫ハエタロー(♀)はステロイド注射を定期的にしないと
口の中が痛くて何も食べられなくなってしまう。
炎症が喉に広がると水も飲めなくなる。
注射と注射の期間は最初3〜4週間だったが
このところ2週間弱になってきて少々心配をしていた。
ハエタローの場合は歯肉炎の原因がメンタルなところにあるらしく
近所の体重8kgの巨大猫に追いかけられて負かされてプライドが傷つくと
絶不調になってしまって薬の効果も切れてしまう。
薬が切れると食欲がガタ落ちになる。
ひと口でも食べたとき、ウガウガと変な声を発して痛そうにする。
だいたいこれが合図になって獣医へ連れて行っていた。
ところが...なのだ
前回のステロイド注射から3週間以上過ぎているが
ハエタローはまだ食べている。
この暑さのストレスで人も猫も不調になって当然なのだから
いつもより早いタイミングでウガウガの合図があっても不思議ではないのに
これはいったいどうしたことだろう。
もしかして快方に向かっているのだろうか、と
過去に何度も何度も期待しては裏切られてきたので
余計なことは考えない方がいいとは思いつつも
万が一の僥倖を願わずにはいられない。
いまもにゃにゃにゃんとやってきて
缶詰をひとつペロッとたいらげて帰って行った。
昼間はさすがに食欲がないけれど、日暮れてから復活して
もう3つめの缶詰だ。他にナマリブシも少し食べている。
そういえば巨大猫とのケンカの声も少なくなった。
あちらの飼い主も気を遣って
あまり外に出さないようにしているのかもしれない。
ところでハエタローについて他の報告をすると
まず女王さま性格である。
窓が開いていてもにゃにゃにゃんの声に立って迎えにいかないと
なかなか入ってこない。
入り口を広く開けてやらないと入ってこない。
人は自動ドアを維持する要員だと思っていやがる。
たまにまっしぐらに駆け込んできたかと思うと
猫トイレでしゃがんでいる。
外にいるのになぜわざわざ中のトイレを使って
人に始末をさせようとするのか。
気に食わない缶詰のときは
まず前足で掻く、次に前足を片方づつ左右に振りながら歩く。
この動作を言語にすると
「ああ、ヤダヤダ。変なもん触っちゃった〜」
実際は触ってもいない。匂いをちょっと嗅いだだけだ。
実にこんな奴なのだ。
自分勝手なところも、つけあがるところもいかにも猫らしい。
まったくもってこんな奴なのだが、それでも3週間が過ぎている。
一日一日を恐れながら祈るような気持ちで過ごしている(さ)