日曜だというのに6時台に目がさめてしまった。
いかんっ、日曜だというのにこいつはしくじったと反省して
意地でも二度寝をこころざして布団をかぶったが
うまく熟睡できず。8時頃にはあきらめて下に降りた。
管理しているサイトの点検をひととおり済ませて
さて、干していた大根を取り込み、
長い短冊状になっているのを拍子木に切って
物置から醤油の一升瓶を運び込んで大根漬けに取りかかった。
このように書くとちょろそうだがそうではない。
瓶をあらかじめ熱湯風呂に入れて乾かしておく。
熱々になった瓶はすぐに乾くから心配はいらない。
次に大根を刻む。拍子木大根がボールに山盛りたまるとそれを瓶に詰める。
昆布も少々ハサミで切っておまじないのように撒いておく。
瓶によっては刻んだ唐辛子やショウガも入れる。
ボールが空になったらまた大根を刻む。
瓶がいっぱいになったら醤油と酢をドボドボ入れて封をして何度か天地を返す。
あらかじめ漬け汁をつくるなんてことはしない。
大根の量を見てどれほどの漬け汁が必要かを想像するに
まあ、醤油と酢を合わせて煮立てて...などということは
きっぱりやめることにした。
醤油も酢も目分量で、しかもこいつはちょっとお酢を多めに、とか
こっちは少なめ、とか
よく言えば変化のある味わいに、悪く言えば極度にいい加減に漬け込んだ。
最初の瓶を漬けはじめてから最後の瓶を漬け終わるまで2時間余り
早くも最初の瓶の大根はけっこううまくなっていた。
こうしてガラス瓶6本の大根漬けができた。
塩分のきつい薄口醤油で漬けたのでけっこう辛い。
そのかわり長持ちはするだろう。
そしてまた、午後はあらたに収穫した大根を性懲りもなく干したのだ。
もう区民農園の最後の大根でサイズは小さいが17本あった。
再び大根を縦に切り、またそれに短冊の切れ目を入れ...
しまいに包丁を持つ手の人差し指が赤く腫れて痛くなるのだが
いまの時期を逸して畑に放置しておくと大根がダメになってしまうのだ。
漬け物の発展のきっかけはもちろん「保存」だったろうけれど
収穫に追われる強迫観念のようなものが
もしやあったのではなかろうかと近ごろは思うようになった(さ)