区民農園のある敷地には栗の木があって
枝はまだ緑のイガを多くかかえているけれども
写真のように早くも茶色になって落ちている実もある。
栗が好きなわけではないが、食い意地のせいかつい近づいて見てしまう。
しげしげと観察するに、あまりうまそうではない。
どうせならばもっとまるまると太った栗がいい。
たくさんはいらない、ほんの数個でいい。
買うと多過ぎるので、願わくば通りすがりに拾いたい。
昔は生の栗の皮を苦労して剥いて
少量の水と砂糖とハチミツと、安いブランデーやらグランマニエやらで煮て
瓶に詰めて保存したこともあったけれど
食べるのは私ではなく遊びに来た友人たちだった。
栗は買って保存するのがむづかしい。
虫がいるのだ。見えなくてもいるのだ。皮の中に卵があるのだ。
卵は保存しているうちに立派な虫になって活動を開始する。
すなわち実を食うという迷惑な行為をするのだが
実を食われるよりも虫の存在そのものが心地よくない。
なので、栗を保存しようとすると
冷凍してしまうか湯通しするか、どちらかしかない。
栗好きの皆さんはどうしているのだろうと考えたのが愚かだった。
栗が好きな人は保存するまでもなく食い尽くすに違いない(さ)