ジャガイモはヨーロッパの飢饉を救ったはずだが
意外とそのことは知られていない。
ドイツではフレデリック大王が、栽培しないと罪に問うぞ〜
みたいな感じで無理やりひろめたし
フランスではアントワネットがジャガイモの花を髪飾りにして
貴族から流行らせようとした。
(アントワネットを映画と漫画でしか知らない人は歴史書を読みなさい)
ま〜おかげでおおむね広まったのだが
大英帝国ではいきなり失敗した。
アホなコックがジャガイモの芽と茎を使ったらしいのだ。
女王陛下からして中毒でえらいことになった。
そんな失敗がありながらもジャガイモは時間をかけて広まり、
たびたび飢饉を救った。
アイルランドではあまりにジャガイモに頼りすぎていたために
ジャガイモの疫病が流行ったときに逆に飢饉になり、
このときアイルランド人が大量に新大陸に移動した。
ちなみに江戸時代の日本においても
ジャガイモはサツマイモと共にお助け作物であり
天保の飢饉で餓死を免れた人々はジャガイモを食べていたのだそうだ。
さて、前置きが長いが、写真は秘湯会の区民農園のジャガイモである。
大収穫である。ぐふふふ...くらいのものである。
土鍋にバター、ジャガイモ、バター、ジャガイモの順で入れて
オーブンで焼くだけでうまかった。
どう計算してもひとり3個以上食っているほどうまかった。
バターはいっぱい使っているが、やたらよく食ったしうまかった。
ジャガイモは嫌いな人がほぼいないし、うまくてみんな喜んで
チップスから糠漬け、酢の物まで変化のある調理法があって、
本当に偉大な食べ物だと思う(さ)