日曜日はバラ寿司をつくった。
椎茸、干瓢、人参、筍、蓮根、絹莢、三つ葉、
鶏そぼろに浅蜊。
いつも通りの具でいつも通りにつくった。
ただ、砂糖のかわりにラカントを使ってみた。
ラカントは羅漢果という果物から抽出された甘味料で
羅漢果という聞き慣れない果物を調べて見たら
ビタミンやらミネラルやら
老化防止に役立つというケイ素を大量に含んでいるという。
私は日ごろ料理に砂糖を使わないのだが、酢飯のお酢と
バラ寿司の干瓢と椎茸には使う。
どうせなら「老化防止」の四文字がもしかしたら含まれるものを
使ってみようとしたわけなのだった。
ラカントは舐めるとおだやかな甘みだが、出汁に入れると効くので
砂糖よりも使う量を少なくしてちょうどいい感じだった。
バラ寿司はどうしても翌日に残る。
夏は持たないので、たぶんこれがこの春最後のバラ寿司だ。
そういえばもう八百屋に根三つ葉も見かけない。
たずねてみると
「もう大きくて長くてどうしようもないから仕入れなかった」そうだ。
春が終わりつつあるんだなと思う。
グリンピース、空豆、絹莢、印元、スナップエンドウ
八百屋に並ぶ豆をみんなひとつの鍋で煮る、
というようなお惣菜もいまの時期だけのものだ。
間もなくグリンピースが消え、空豆にお歯黒がついて固くなる。
豆好きな私としてはちょっと悲しい(さ)