雑草と言ってはいけないのだ。
野草というべきなのだ。
それは納得できる。雑草という呼び名は人間の都合だ。
上の写真はハコベだが、小鳥を飼う人ならありがたい草だ。
小鳥はハコベが好物だし、ハコベは緑のままで冬を越すから
1年中小鳥の野菜がそのへんに生えているわけなのだ。
まあ、ハコベくらいならかわいいものだ。
いや、春の野草はだいたいが小柄でかわいらしい。
多少大柄な野草でも、すくなくともいまの時期はかわいい。
しかし、かわいいといって放っておくととんでもないことになる。
まず丈が伸びる。現在10センチほどのものが夏には50センチになる。
伸びないものは横に広がる。増えまくるのだ。
一昨年、小さな緑の芽が庭に大量に顔を出したとき
なんだかツヤツヤしていい色で、食べてもうまそうに思えたので
抜かずにおいたばっかりに
いまや私は
カタバミとの戦いを繰り広げている。
あのうまそうに見えた小さな芽はカタバミだったのだ。
下の写真はオランダミミナグサだ。
日本のミミナグサはオランダ野郎に駆逐されたのか、
開発を嫌ったのかは知らねども、もう都会にはいない。
自然が生きている里山にしか生えていない。
オランダミミナグサは
私の庭にもときどき生えるので、見つけたら速攻で抜いてしまう。
コンクリートの割れ目からでも顔を出すタフなやつなので
庭ではびこるとよからぬことが起こりそうな気がする。
春の雑草、もとい、野草は道端で見るとかわいいけれど
やはり庭には生えてもらいたくない。
幸いに私の庭は猫の額よりも狭いのでなんとか互角に戦っている(さ)