スミレはおかしな花で、植えてある場所から逃亡する。
といっても足が生えて逃げるわけではなく
植えた場所のスミレがいつの間にか消え
あらぬところから生えてくるのだ。
これは根っこの破片でもあれば生えるという強さと
しょっちゅう種をばらまく繁殖力のたまものだろうと思う。
写真の肥後スミレは、日当りが好きなくせに
日当りの良くない場所から勝手に顔を出した奴なのだが
11月末の今日でも花を咲かせている。
スミレの花の説明がまたややこしいのだが
スミレの花には2種類あって、写真のような通常の花の他に
閉鎖花というものがある。
閉鎖花はツボミのような丸い膨らんだ形で、
中に種を持っている。
閉鎖花は種をバラまくために開くけれど、
花というより、花を失った顎に見える(下の写真)
スミレは春の花だけれど、閉鎖花は夏も秋もある。
閉鎖花も「花」というならばスミレは四季咲きだ。
温度があれば咲いている。
なのだが、本当にそうなのだが
11月の末にもなって、
閉鎖花ではなく白い花をつけている我が家のスミレはいったいなにものだ。
私はそれがわからない(さ)