秋になるとシジミ蝶が目立つ。
いちばんありふれているのがヤマトシジミ(写真)で
この連中は春から晩秋にかけて5回か6回の世代交代をするのだが
いま東京でヒラヒラ飛んでるのは第五世代あたりだろうか。
最後の世代が生んだ卵は幼虫で越冬するしくみらしいが
暖かい地方、または暖冬の年は
1月ころでも成虫を見ることがあるらしいので
成虫で越冬できるという説もある。
もっとも普通の年でも12月ころまでは飛んでいる。
そのかわり春はちょっと寝坊で
4月になるまではなかなか見かけない。
それにしても、秋になるとやたらとヤマトシジミが増えるのは
どうしてだろう。
越冬できずに死ぬ幼虫が多くて春の個体は激減し
そこからだんだん盛り返して仲間を増やしたところで
ああ、また冬になるという悲劇を繰り返しているのだろうか。
ところで、ヤマトシジミは秋田県の南部が越冬北限といわれていたが
10年ほど前にはついに青森の南部でも越冬しはじめた...
のだが、厳冬や豪雪でまたしても激減するのだ。
もともと飛翔力が弱いのだから
あまり遠くへいかない方がいいと思うぞ,私は。
写真はミントの葉に止まるヤマトシジミ。
どうもミントが好きなようだが、これもまたなぜかわからない。
ミントはウイスキーのソーダ割りに入れるとうまいです(さ)