宇宙から見た日蝕(写真上)というのはやはり不気味なもので
巨大なムカデが地球にへばりついているように見えますね。
知識がなければ地上にあってもかなり不気味です。
木曾義仲が平家と戦ったとき日蝕に驚いて敗走したのも
むべなるかなです。
日蝕は小学校以来まともに見たことがありません。
小学校のときは観察の道具を理科の時間につくりました。
しかし、ガラスにロウソクの煤をつけた程度で
本当に安全だったのでしょうか。
怪しいもんです。下敷きなどはもっといけません。
網膜が焼かれて視力が下がります。
いま「ドイツの安全基準をパスした日蝕観察用遮光ガラス」なんて
いうものがありますが
用心深そうに見えるドイツ人だって
日蝕のときは何千人も網膜炎を起こしたという記事を
どこかで見ましたぞ。
まあ、それがきっかけで遮光ガラスの安全基準ができたのならば
よしとしなければなりませんが。
さて、今日は日蝕ですが
いま現在、観察の道具を持っていない人は
木漏れ日をよっくよく見ることにしてください。
葉の影の隙間に出来る明るい部分がいま現在の太陽の形です。
「陰翳礼讃」の木漏れ日作戦は目に安全です。
きっとキレイな写真も撮れるでしょう。
しかし、その前に果たして太陽は顔を出すのでしょうか。
雨のち曇りと天気予報が告げています。
運良く晴れれば9時55分32秒から食がはじまり
11時12分58秒には、東京の太陽は太った三日月の形になります。
屋久島では皆既日蝕(写真下)ですが、やはりお天気が良くありません。
しかし今年の日蝕のおかげで忘れられていますが
2012年の5月21日には東京でも金環蝕が見られます。
大阪だって名古屋だって大丈夫です。
太平洋側はだいたい見ることができます。
金環蝕は太陽が指輪みたいになってしまうわけですから
こっちの方がダイナミックです。
あまりに先のことを話題にすると鬼が笑い死にしそうですが
3年後の日蝕予定表をのせておきますから
今日の日蝕に太陽が見えなくてもガッカリしないでね(さ)
*東京の2012年金環蝕ガイド
*日本各地の2012年金環蝕ガイド