ある日、新宿駅を京王線に向かって歩いていたら
タクシー乗り場に見かけないタクシーが並んでいた。
見たことにないマークを屋根に乗せて
「携帯電話充電OK」「深夜割り増しなし」とドアに書いてある。
禁煙マークもない。
なんだろう、なんだろう。
一度は通り過ぎたが止むに止まれぬ好奇心で引き返し
目的のタクシーの順番が来るまで数台待って乗った。
まずは運転手さんにたずねてみた。
見かけないマークですね。
「都内に営業所は4ヵ所ありますよ」
深夜料金はないんですか。
「社長が深夜割り増しのないタクシーが目的でつくった会社だから」
煙草も吸っていいんですか。
「どうぞどうぞ」
割り増しと禁煙がないということは組合に加盟してないんですね。
「してないです」
もともとが生協の宅配をしている運輸会社が母体で
タクシー事業はずっと赤字だったそうだが
近頃になってやっと黒字が出るようになったそうだ。
このタクシーは初乗りが700円で
以後の加算も通常よりも割安に設定されている。
自宅近くで降りて料金をみると確かに安かった。
あとで調べてみると、このタクシー会社は
初乗り500円のワンコインタクシーからスタートし
初乗り料金を上げるかわりに深夜割り増しをやめるという
現在の形態になっている。
確かにある程度の距離を乗ると
500円タクシーの頃よりもいまの方が安い。
屋根のマークは黒字に緑の文字で「assist」
http://www.assist-japan.co.jp/index.html
写真はまったく無関係なつぶ貝の炙り焼きでした(さ)