鏡餅は蛇がトグロを巻いたカタチだという。
てっぺんの橙の実が頭の部分だ。
蛇の古語に「カガ」「ハハ」などがあるが
いまでも地方によっては蛇のことを
山カガシ、カガチなどと呼んでいる。
鏡も「カガミ」つまり蛇をあらわしている。
日本における原始信仰の対象だった三輪山(奈良盆地)は
現在でも許可なくしては登れず
山中での飲食、喫煙、写真撮影が禁止されている聖地だが
この神は蛇神である。
三輪山は円錐形の、やはり蛇がトグロを巻いた形であり
他にも大和三山など円錐形の山々は
古代の信仰の対象になっている。
蛇は水であり雨であり雷であり
豊穣であり光でありパワーであり再生と不死でもあった。
神社の注連縄は二匹の蛇が混じり合う姿だが
蛇は日常の至るところにひそんでおり
三角や菱形紋も蛇の象徴であり
厄避けの柄とされる六角形(亀甲)や
三角形(鱗)、青海波も蛇の鱗をあらわしている。
注連飾りや鏡餅を飾る正月は
思えば蛇まみれの日々なのだな〜(さ)
写真は、シダを1枚敷いた鏡餅。
ウラジロではありません、ただのシダです。